はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

グレイシュの橋


先日、オランダ南端のマーストリヒトに行ったときに、きれいなアーチ橋を見かけた。構成要素の基本形態とそれらのおさまりがとてもシンプルにまとまっていて、すっきり爽快さわやか系歩道橋といった印象を受けた。
どなたの設計なのかなと気になって調べてみたら、ベルギーを代表する構造設計家のRené Greischではないですか。僕はきっとグレイシュの地味だけど明快で素直な解決方法が好きなんだろうな。リエージュあたりでおおっと思う橋があると、この方(あるいは氏の構造設計事務所)が絡んでいたということが多々あるんだよね。ご本人はすでに2000年にお亡くなりになっているが、事務所は存続している。ちなみに、たびたび紹介しているローラン・ネイ氏はこの事務所の出身。
以下、このブログにこれまで記載したグレイシュがらみの構造物をStructuraeのデータに基づいて整理しておこう。と思ったら、せっかく見てきたのにアップし忘れていたものがいくつもあった。うむ、いかんな、そのうちアップしなければ。

Sécheval Viaduct (Sougné-Remouchamps, Be, 1979)
Viaduc de Remouchamps (Remouchamps, Be, 1980, 未記載)
Lanaye Bridge (Lanaye, Be, 1982)
Hermalle Bridge (Hermalle-sous-Argenteau, Be, 1985, 未記載)
Wandre Bridge (Wandre, Be, 1989, 未記載)
Viaduc de l'Arc (Ventabren, Fr, 1997)
Pont du Pays de Liège (Liège, Be, 2000)
Passerelle Céramique (Maastricht, Nl, 2003, 上の写真のアーチ橋)
Millau Viaduct (Millau, Fr, 2004)
Liège Guillemins Station (Liège, Be, 2008)
Noordbrug à Kortrijk (Kortrijk, Be, 2010)