はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

メモ

私的ドボク大賞2012

その年に見たドボク的ネタを対象に、自分が一番感激したものを選定するという、誰も共感できない極めて個人的なアワードを今年もやろうと思う。 まずは過去の受賞作の振り返り。やはり錚々たる物件が並んでいるね。 2011:ミヨー橋、2010:リエージュ・ギユマ…

ニューアルバム

僕がデザイナーとして参加している音楽集団の『トワイライトシステム』が、7作目となるアルバム『2:00am Tokyo Savanna』を発売した。その発売と併せて、年に一回だけ行っている恒例のクリスマスライブを、連休初日の11月23日に原宿のミュージックレストラ…

「日本の美しい景観」展

大山さんの写真展「日本の美しい景観〜大山顕写真展〜」に行ってきた。想像を超える素晴らしさだったので、みんな行くといいよ。というか、いいから行きなさい。明日(11/4)までだけど。 ご存じの通り、彼は「工場」「団地」「高架下建築」「ジャンクション…

九州土木の分厚さ

現在、4泊5日の強行スケジュールで九州の北半分を巡っている。あるミッションを受けて、日本の近代化に寄与した名構造物を見て廻っているのだ。せっかくのチャンスなので、ついでにこれまで見たかった構造物や産業遺産も訪れているため、超過密スケジュール…

韓国橋梁ツアー

現在、韓国のソウルをスタートして海岸沿いを移動し、釜山にゴールするというツアーの途中、木浦という街にいる。かつて自分たちが関わってきた橋を巡るという主旨の旅である。 これまでのところ、デザインの意図を十分に取り入れて設計・施工がなされている…

『高架下建築鑑賞散歩』のお知らせ

「住宅都市整理公団」別棟:2012年11月10日(土)14:00から『高架下建築鑑賞散歩』やるよというわけで、大山さんの街歩きイベントをお手伝いさせていただきます。僕は解説者的役割を期待されているのかもしれないけど、参加者のみなさまと一緒になって興奮す…

FBアルバム(欧州の構造家・建築家シリーズ)

データベースとしては極めて使いづらいフェイスブックのアルバム機能を利用し、欧州などで実際に見てきた構造物や建築物について、名前と場所と建設年を調べ、主な設計者ごとにまとめたものがようやく完成した。いやあ、長かった。 もともとは自分自身が整理…

ツボな映像

5年ほど前、フォトグラファーでライターで住宅都市整理公団総裁である大山さんにエドワード・バーティンスキーというカナダ人写真家の存在を教えてもらい、写真集を購入した。かなり衝撃的な写真だらけで、すっかりしびれた。ドボク的風景が気になるという…

スマートな使い方

狭い路地ばかりのローマでは、ええっ?!と思うほどsmartが活躍している。もはや縦列駐車ですらないのだな。これはsmartの正しい使い方だと思う。

パスタ形態解析

イタリアには500種類以上のパスタがあるらしいね。しかもたいていうまいんだよな。それだけでイタリア人はえらいと思う。たしかに彼らはいい加減でルーズな気質なのでイラッとすることもあるけど、おいしい食事で笑顔になれるので全く問題ない。 ミラノのこ…

人工の大地の写真集

オランダで暮らし始めて10ヶ月ほど経ったとき、少年院を改装したというなんともオランダらしいホテルに宿泊した。面白いリノベーションが施された内部をじっくり散策していると、図書コーナーのテーブルの上に置かれていたばかでかい写真集に目が釘付けにな…

データベース作成中

オランダとイタリアで、立て続けに欧州で生活する機会を与えていただいたことで、ここぞとばかりに昔から憧れていた土木構造物やら建築物やらを実際に体験してきた。実感としては、20年分のサーベイを一気にやった感じ。もちろん楽しかったわけだが、行って…

思い込みへの反省

ごめんなさい、本当にごめんなさい。 少し前までル・コルビュジエさんのこと、フランス生まれだと思い込んでいました。スイス生まれだったのですね。無知への恥ずかしさもさることながら、間違った情報を人様に伝えてしまったことを深く深く反省しております…

イタリア雑感

ミラノに来てから2ヶ月が経ち、いよいよ明日が帰国日となった。一昨年の10月から1年間、オランダのアイントホーフェンで暮らして海外生活に慣れたこともあり、仕事や生活で大きなトラブルもなく、とてもスムーズだったと言える。まあ仕事とは言っても日本に…

ローマ教皇のあけおめ

昨年のクリスマスはカトリックの総本山・バチカン市国のサンピエトロ広場で、ローマ教皇ベネディクト16世のお言葉をいただいた。とは言え、大変申し訳ないことに、こちらはまったく信仰心がない上に、ほぼイタリア語のスピーチはさっぱり意味がわからなかっ…

私的ドボク大賞2011

本年は怒濤の勢いで欧州ドボク紀行を敢行した。20年分くらいのサーベイを一気にやったような、とんでもなくドボク密度の高い1年だったな。その中でもとりわけ印象深いものはなんだっただろうかと考えてみると、まああれこれ思い出すのだけども、やはりミヨー…

帰国報告会とほぼ未踏の地への入国

1年間のオランダ滞在を終えて帰国してから、あっという間に2ヶ月弱が経過した。オランダのゆったりした生活スタイルと日本の現実とのギャップや、本来の仕事の仕方をすっかり忘れてしまっていたことなどによって、毎日が自転車操業の慌ただしさに埋没してし…

中くらい

オランダにはアルバートハインという大手スーパーマーケットチェーンがある。コンビニ的小店舗から巨大スーパーまで幅広く展開している。日本でいうところのセブンアンドアイみたいな位置付けだろうね。プライベートブランド商品が充実しており、それらのパ…

時計じかけの宇宙の旅

今年の3月から7月までの間、パリの「シネマテーク・フランセーズ」にて、スタンリー・キューブリック展が開催されていた。ここは映像作品の保全や上映を行う私立文化施設で、脱構築主義の旗手として有名なフランク・ゲーリーにより「アメリカン・センター」…

さよならオランダ

いよいよオランダを離れ、日本に帰国する。あっという間に過ぎ去ったこの1年間は、およそ20年分のサーベイをまとめてした気がする。この異常な充実ぶりは、満腹なんてもんじゃない。日本に帰ってからしっかり消化しないとな。時間かかりそうだけど。 メモ書…

博物館でのぞき

ドイツの科学技術を結集した博物館がミュンヘンにある。その名も「ドイツ博物館」。ここにはなんと古今東西の橋梁建設技術の常設展示があり、その目玉として実際に歩いて構造を体験できるシュライヒの歩道橋が架けられているってことは、「ブリュッケンバウ …

すてきなTシャツのご案内

あのマニアパレルさんが、またしてもすてきなことを企んでいる。どんな図案であれ、個人的にぜひとも手に入れたいTシャツなので、ご本人の製作モチベーションを上げるためにも図案投票にご協力ください。購入義務などはありませんので、どうぞお気楽に。 バ…

テクノツーリズムのお誘い

欧州ドボクをおなかいっぱい体験してみませんか。世界最大の自走式重機と言われるバケットホイールエクスカベーターを至近距離で見ることができるかもしれないツアーに参加したいという方は、4/22 or 5/27までに当方へご連絡ください。スケジュールや訪問地…

復興へ

この度の大震災で亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災されているみなさまに心よりお見舞い申し上げます。救助や救援や復旧にご尽力されている無名のヒーローのみなさま、ご活躍とご無事をお祈りしております。日本に暮らすみなさま、引き続…

船のホテル

船のホテルと言っても、たまに郊外にある船型のラブホテルのことじゃないよ。オランダ−アメリカ線の大型客船、SS Rotterdamを改装したホテルのこと。 実は現在、このホテルに宿泊していて部屋で夜の海を眺めながらブログを書いている。船旅をしているかのよ…

橋詣

あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。 お正月といえば初詣でしょう。しかしオランダには神社がないので、その代わりにベルギーの橋をいくつか参拝し、今年もたくさんのすてきな人々や風景や構造物に出会えることを祈念してき…

私的ドボク大賞2010

個人的な話だが、今年は人生で初めての海外生活がスタートしたこともあり、かなりスピード感のある密度の高い1年だった。このブログで今年を振り返ってみているんだけど、前半の出来事は遙か昔のことのように感じてならない。まあ今年もいろんなところに行…

大雪にやられた話

欧州では先週末から記録的な大雪に見舞われており、各地で混乱が起きている。僕もアムステルダムで雪害にしっかり巻き込まれてきた。おそらく平日に仕事をほったらかして出かけた報いなんだろうが、これもいい経験ができたと前向きに捉えるようにする。以下…

愛の南京錠

セーヌ川に架かる橋の高欄に、大量の南京錠がかけられていた。なんだこれは。おどろきとともにTwitterでつぶやいたら、即座にその理由を教えていただいた。 高欄に南京錠をかけて、その鍵を川に投げ込んで、永遠の愛を誓う。もともとイタリアで始まって、小…

やらかしてしまったパリ初日

先週はパリに行ってきた。ちょうど欧州全土は寒波に覆われてしまい、パリもかなり冷え込んだが、各地で起きた交通機関の混乱には幸いにも巻き込まれずに済んだ。しかし、初日は華の都に浮かれてか、いろいろやらかしてしまったので、反省の意味を込めてメモ…