はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

巻き取り橋


マッチ棒のような頭を持つコンクリート柱に取り付けられた円柱をぐるぐる回して、そこから吊されたワイヤーを巻き取り、桁をリフトアップするという可動歩道橋、Coupure橋。ベルギーのブルッヘ(ブルージュ)という街にあり、スイスの構造家のユルグ・コンツェットによって設計された。
合理的なんだか非合理的なんだかよくわからないこの橋は、かなりユニークなフォルムを持っている。それにもかかわらず、あまりにも素っ気ないミニマルな造形なので、正直なところつかみ所がない。橋を目の前にしてしばらくうーんと考え込んだあげく、苦笑いしてしまった。
なんでこんなことを思いついちゃったのか、というか、なんで実現しちゃったのか。欧州には面白いものがたくさんあるね。