
僕にとって「旅」の役割は、自分がわかっていないことを体験的に見聞きすることを通じて、「ものごとを俯瞰的に捉える訓練が強制的に実現できる」ということなんだと思う。もちろん事前にある程度の情報を仕入れてから現地に入るわけだけど、自分自身の身体を投入してその環境を体験してみないと、本質的な理解らしきものに手が届かない。本で読んだり人から教わったりするだけでそのレベルに到達できる人、いわゆる頭のいい人も結構いるように思うけど、僕自身は全く苦手なんだよな。だからこそ、旅で得た情報や感触を保持していくことも重要になるわけで。ところが、僕は記憶そのものも苦手だったりする。記憶を身体に染みこませるために他の人よりも反復が必要になることは、子どもの頃から劣等感を伴って認識している。そんなことも、20年近くもこのブログを続けている理由のひとつになっている。
そんな僕にとって、最高の場が与えられた。それが、「ゲームさんぽ/よそ見」によるYouTubeチャンネル「よそ見トラベル」の企画だ。これは、かつてライブドアニュースで行われていた「ゲームさんぽ」の派生企画の「写真フォルダさんぽ」が、大きなきっかけとなった。コロナ禍で旅が難しくなっていた時期に、僕のイギリス旅行の写真を眺めながら振り返るというもの。それと同じようなことを、昨年9月に行ってきたオランダ旅行をネタに、押し売りのような形で展開させていただいたわけだ。
僕の目論み通り、動画という形で比較的フレッシュな自分の記憶がアーカイブされたことが、ものすごく意義深い。昨日も一部見返してみると、体験の濃度が濃くなるような感覚が得られた。もちろん視聴者の方々に喜んでいただけるといいなあとは思うし、よそ見のいいださんのためにも再生回数が伸びるといいなあとは思うけど、僕にとっては自分の記憶を繰り返し再生できることに大きな価値を見出している。いや、まじでありがたい。
とは言え、たいへん申し訳ないことに、興奮してしゃべりすぎた。収録時間が4時間を超えてしまい、長尺の動画が5本にも及んでしまい、最終回に至っては視聴者のみなさんを強制的に消化不良に至らせるという始末。その一方で、メンバー限定の大忘年会にて続きのトークを行い、僕だけスッキリしてしまった。なにからなにまで、本当に申し訳ない。
ということで、お時間があるときに下記動画をダラダラとご視聴いただくとともに、「よそ見トラベル」のチャンネル登録をよろしくお願いします。なにしろこのチャンネルの存続は、僕の記憶の保持、つまりアイデンティティーに直接関わってくるので。