はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

金属の列柱


東京国際空港では現在、4つ目の滑走路であるD滑走路を、海の上で絶賛施工中だ。全体の3分の2くらいは埋め立てなんだけど、残りは桟橋になっている。なぜかというと、多摩川の河口に位置するので、その流れを邪魔しないため。海中に打設した鋼管杭に、ジャケットと呼ばれる鋼製ユニットをかぶせた構造になっている。千葉富津でつくっているあの物体だ。
先日、海からこのD滑走路を眺める機会をいただいた。警戒船に警戒されながらも、巨大なジャケットが延々と連なった様には大興奮した。つるんとした列柱や床版はほかではなかなか見られない。かなりかっこいい。だって、鋼構造物としてはとんでもなくすごいスケールなんだよ。最新技術の塊なんだよ。職人技の集大成なんだよ。
ちなみに、昨日の朝日新聞の記事には空撮の動画があって、D滑走路の全貌がわかりやすいよ。