北陸自動車道を走行していると、運がよければ目の前を飛行機が横切ることがあるそうだ。実際に本線上には「飛行機通過 わき見注意」という注意喚起の標識も掲げられている。
なぜかというと、高速道路から500mほど南に「富山きときと空港」の滑走路が直交しているためだ。なお、東関東自動車道と成田空港の滑走路も同様の関係にあるが、高速道路が切土区間となっている(新鮮な赤トラス)。富山の場合は橋梁であるため、より離着陸する飛行機に近いと言える。
これまたなぜかというと、富山きときと空港は神通川の河川敷に滑走路が整備されている、とても珍しい空港であるためだ。もちろん空港の建物は河川の外にあるため、ボーディングブリッジは堤防を乗り越えていくために日本一長いのだそうな。もちろん河川内にある滑走路付近の施設は、洪水時にはすべて撤去可能な状態になっている。年に一度、防災訓練として撤去作業の演習を行うのだそうな。
話が長くなってしまったが、北陸自動車道が神通川を越える7径間連続PC桁橋「神通川橋」は、航空法で言うところの昼間障害標識として、その変断面のフォルムとは全く関係なく、紅白で塗られている。まあ東京タワーと同じってことだね。そんなわけなので、この橋も富山の名物にできないだろうかねえ。