はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

高難度空港

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ブータン唯一の国際空港であるのパロ空港は、世界でも屈指のパイロット泣かせの空港と言われている。事前にそのうわさ話は聞いていたが、実際に離着陸を体験して、脂汗とともにその理由を深く納得した。なにしろ滑走路の前後にはすぐ山が控えているために、やんわり曲がったパロ川の谷地形に沿って機体が左右に振られ続けるのだ。そして、着陸直前に側方に見えた山の近さは、なかなかスリリングだった。なんでもレーダーによる航空管制が行われておらず、有視界飛行で離着陸しなければならないという。ゆえに、夜間は全く使用できないらしい。最終日に対岸の道路から1964mの滑走路が見えたのだが、とても短く感じたな。