はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

空中庭園

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大橋ジャンクションは施工時に3度ほど見学させていただいたのだが、完成後にじっくり見たのは本日が最初。正確には先月はじめにチラリと下見したんだけど。このジャンクション、道路とその付帯設備の他に、2つの高層ビルの中に住居の他にも商業施設、事務所、図書館などの公共施設が集約されている。そしてなんと、ループの上には公園が整備されている。この高密度感、重層感、複合感ってのは、東京らしさを体現して引き継いでいるんだなあとつくづく思った。

それにしてもこの公園、道路線形由来の傾斜する帯状の面という、なんとも特殊で魅力的な成り立ちをしている。街を見下ろす眺望が歩くたびに常に変化し続けるなんて、たまらないよねえ。しかし、高いフェンス、外縁に高密度で植えられている樹木、「和モダン」をテーマとする過剰なエレメントなどによって、期待していたほどの感激は得られなかったな。かつての見学会の興奮を思い出して、ちょっと期待しすぎたかも。落ち着いて訪問すれば、とても楽しい体験ができる場所だよ。