はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

ドボクムービー


ドボク情操教育プログラムの代表作、ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破を見に行った。次々と波のように現れるドボク構造物に、すっかりやられてしまった。モノレールのポイント、高速道路料金所、露天掘りの採掘場、ダム、水門、団地、プラント。これらはいいシーンの背景に登場し、極めて詳細に描写されていた。最もすごかったのは送電鉄塔、電線、クレーンの類いだ。常軌を逸した強い愛情、つまり偏愛が感じられる。このことは、建築学会の学会誌「建築雑誌」1月号をご覧になるといいだろう。庵野監督のロングインタビューが掲載されており、電線電柱への愛の一端が語られている。
ドボクマニアは、このアニメ映画を好き嫌いせずに見に行くべきだ。なんなら内容は見なくてもいい。愛を持ってドボクが描かれている風景は、なかなかのワンダースケープなのだから。
ちなみに、写真はだいぶ前にSAで買った高速道路限定エヴァンゲリオン缶。ジュースとかコーヒーとかピザとかパチンコとか、やたらとタイアップが多いね。こういったマーケティング戦略は、ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破のヒットに強く結びついているだろうね。