オランダのアイントホーフェンという街は、大手家電メーカーであるフィリップスの企業城下町である。街のあちこちにフィリップスが絡む建造物があるのだけど、アイントホーフェンのシンボル的存在の「Evoluon」はその代表格。未確認飛行物体のイメージを持つおかしな建物は、1966年に科学博物館としてつくられた。現在はコンベンションセンターとして使われている。
個人的には、科学技術がつくり出す明るい未来ってコンセプトを具現化しているものは、大好きである。たとえばブリュッセルの「アトミウム」とか(昔の近未来)。それは、いまやすっかり信じられなくないという風潮に対する反動なのかもしれないね。Evoluonも科学技術の凋落の波にさらされているのだろうけど、その特異なフォルムに託された「明るさ」の強度はたっぷり感じられる。
あの頃の未来を思い出したいという方は、この動画をどうぞ。開館当時のEvoluonのすてきな様子がたっぷり描かれているよ。