沖縄本島南部の南城市の高台から海岸までを一気に下るS字カーブは、絶景ポイントとしてネット上で多数取り上げられていた。「ニライ橋」と「カナイ橋」で構成される道路景観は、自衛隊の用地同士を結ぶ通路上から展望することができた。
もちろんその眺望にも感激したのだけど、侮れないのが道路の走行景観。アプローチ部分は緑の生育状態がいまひとつなプレキャスト緑化ブロックの水平ラインにより道路線形が強調されている。正面は通路のための壁面があるため見通しが効かない。この閉塞感や人工感が高まったところでトンネルを抜けると、青い海への眺望が一気に広がるとともに、爽快な気分で樹林の上空を飛ぶように走るってわけだ。
印象的なシークエンスを生み出すのは、やはりギャップだよねえ。