はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

ヘックス風車

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岡山の鏡野町を移動している最中、トンネルの直上に不穏な構造物を目撃した。それがなにかは全くわからなかったのだが、用務を終えてから勇気を出して立ち寄ってみた。案内などはほとんどなく戸惑いながらたどり着いた場所は、ローラー滑り台、ターザンロープ、恐竜のオブジェなどが山の尾根に沿ってちりばめられた「男女山(おとめやま)公園」という、たいへん素晴らしいワンダーランドだった。

六角形で構成された構造物は、よく見るとプロペラが組み込まれていて、中央の支柱には数字が書かれていることがわかる。尾根を上って構造物の足下まで行くと、案内板が設置されていた。この名前は「なかよし風車」であり、ローヤルゼリーなどで耳にしたことがある山田養蜂場が地元の鏡野町に寄贈したものと書かれていた。病気でお亡くなりになった創業者の娘さんを支えた地元の方々の善意に対する感謝が込められているという。

まるで軍事施設のごとき威圧的な見た目もすごいけど、足下にあったボタンを押してみると、軸を中心に全体が回転しはじめて腰を抜かしそうになった。プロペラも回っていたし、どうやら集合風力発電システムとして機能しているようだね。眺めもいい場所だし懐かしさのある各種遊具にもときめくので、苫田ダムとセットで行くといいと思うよ。