はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

山の中の塩

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お正月にスペインの山中で購入した、とても美味しい「塩」がそろそろ切れそうで困っている。地中の岩塩が溶け込んだ泉からつくられたミネラルたっぷりの塩を、思っていた以上に消費しているのだ。日本での購入も可能なようだけど、ずいぶん高くつくので二の足を踏んでいるんだよね。

この塩はバスク州アラバ県にあるアニャーナ塩谷で採集されている。狭い谷地に石垣や木製足場をたくさん構築して、棚田のような水平面を無理やり創出し、その上にを木製の水路を通している。この製塩の谷はすでに新石器時代に開かれ、中世には産業として成立していたという。一時は廃れたものを復元したようだが、このように土地に根ざした人為の眺めを文化的景観というのだな。

ブランディングも上手にやっているらしく、ビルバオなどの有名レストランが権利を持っている塩田もあるようだ。ガイドツアーに参加できず内部には行けなかったことは残念だったが、道路からこの圧倒的な風景を眺めるだけでも十分感動できたよ。