はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

構造デザイン的アプローチ

パリ市内の運河に架かる歩道橋。テンションメンバーによってアーチを描く薄い桁を補剛している。プレファブの鋼桁部を船で運び、コンクリートの脚部に落とし込むという方法によって、極めて短期間に施工したとのこと。
以前、設計者のマルク・ミムラム氏にお話を伺う機会があった。その中で氏は、この橋の構造設計を「純粋な幾何学的ゲームで解決した」と語っていた。構造性や施工性を高い次元で満足しつつ美しい外観を得たこの橋のコンセプトは、いわゆる構造デザインということなんだろうね。