先週末、久しぶりに浅草橋近辺の総武線高架橋を見に行ったところ、衝撃が走った。珠玉の名品とも言えるピンクの高架下建築(土木と建築の融合)が取り壊されていたのである。こういう事態は想定していたとは言え、やはり現実を目の当たりにすると落胆してしまう。
管理者側からすると、1032(昭和7)年に架けられた高架橋の老朽化対策や耐震補強を早急に進めたいだろう。ところが実際に利用している方々が多数いらっしゃる状況なので、いろいろと厳しそう。総武線を頻繁に利用する僕からしても、安全を万全の体制で確保していただくことは絶対条件なので、どうしても残してくれとは言いにくい。
ひとつ言えることは、高架下建築鑑賞はいまのうちにどんどんやっておくべきだよということ。完全になくなる日が、近い将来に来るかもしれないので。
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