はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

物流の風景

札幌に向かって羽田を離陸した飛行機から、江戸川が見えた。わくわくしながらしばらく辿っていくと、流山の街が見えてきた。現在でも人口が増加し続けている人気の街だ。写真右上には常磐道が直線で貫き、左端には利根運河がぐにゃりとカーブを描いている。さらに写真下の江戸川に沿うように、巨大な物流団地が列をなしている。

江戸川と河岸段丘に挟まれた土地は、かつてそのほとんどが農地だった。江戸川の堤防からは、田んぼの背後に斜面樹林が続く、印象的な風景を望むことができた。ところが次第に休耕田が増えていった。やがて、流山インター付近に物流倉庫が建てられた。すると堰を切ったように、利根運河に至るまであれよあれよと林立した。

都心に近く、各方面への陸上交通の便が良く、まとまった土地が安く手に入るという絶好の条件なのだろう。現代社会の経済原理によって生まれた風景。その利便性を享受しているのは、わたしたちすべてである。