はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

施工

雨中の大型新人

先月の熊本旅行では、三角ノ瀬戸を跨ぐ「新天門橋」(仮称)の仮設現場を見に行った。鋼中路アーチ構造とPCラーメン構造を複合させた、とてもかっこよくなりそうな長大橋だ。 完成はアーチリブをつくるための斜吊タワーとケーブルクレーンタワー、架設が済ん…

クリスマス足場

およそ1ヶ月前、自分の職場のシンボルツリーがステキなことになっていた。イルミネーションの電飾を取り付けるための作業足場が組まれていたのだ。翌週同じ場所に行ってみたら、跡形もなく解体されていた。 2年前には有名な表参道のイルミネーションの準備…

ワイルドな仮設沈下橋

先日、一関市内を流れる磐井川を渡っていると、下流にやたらと気になる作工物が見えた。ふぞろいの連続アーチが、微妙に揺らいで見えるのだ。目をこらして見てみると、どうもコルゲートパイプを用いた仮設の工事用道路のようだ。コルゲートパイプってのは薄…

浮かれる準備

どうやら本日から表参道のケヤキ並木をLEDライトで飾るイルミネーションがスタートしたらしい。光ってのはたいていきれいに見えるからずるいよね。しかもその総量が多いと、その効果も高いように見えちゃうから、なおずるい。(たとえば、直接光、夜景はきれ…

山奥にある幻の村

明治の頃から脈々と続けられている立山カルデラの砂防事業は、あまりにも雪が多い日本アルプスの山頂付近が現場であるため、6月から11月までの半年間しか工事を行うことができない。現地を案内してくださった方は「100年の現場だけど、50年分しかやっていな…

未完成との別れ

サグラダ・ファミリアが2026年に完成するという話は数年前にも聞いたことがあったけど、最近話題になっている完成予想CGアニメーションを見て、あらためてびっくりした。おいおい、まだこんなにつくるのかよ。あと13年しかないけど、大丈夫なのかね、いろい…

エヴァ的斜行エレベーター

広島空港は広島市街から高速道路で1時間弱離れた山の中にあるため、不便なことこの上ない空港とされている。広島には新幹線も通っているしね。しかし広島空港周辺にはちょっと見ておきたい物件があるので、北九州から戻ってくる際、もしかしたらラストチャ…

デザインによる技術発展

韓国の光陽と麗水を結ぶ、完成間近のイスンシン大橋。橋長2,260m、支間長1,545m(世界第4位)、主塔高262mというワールドクラスのスケールで、4年半というとんでもなく短い工期でつくられた吊橋だ。たいへんありがたいことに、この橋のデザインに僕も深く携…

商品としての都市

今回の韓国訪問では、新都市開発の例をいくつか目にした。それらはまさしく「都市」であって、「ニュータウン」などの規模をはるかに超えるものだ。開いた口がふさがらないほどすごいんだよ、ほんとに。入居者はどこから来るのだろうか、住民の年齢構成や属…

世界一高い橋ができるまで

ミヨー橋はスーパースケール感やその姿のかっこよさもさることながら、建設方法も笑えるほどすごい。とんでもないスケールで桁を押出し架設したり、横にした主塔を台車で運んで橋脚の位置でくるりと立てるというアクロバットをしたり。という話はとっくに書…

移動しまくり

過去の記事をぱらぱらと見ていたら、お正月に見てきたネイさんの橋を紹介し忘れていたことに気がついた。Vroenhoven橋という鋼下路桁と鋼斜張橋のハイブリッドといった感じのとてもユニークなフォルムの橋。構造や製作や架設でいろんなテクニックを駆使して…

ニューゲート

東京港臨海大橋(仮)を船から見てみると、この橋が東京港の新しいゲートになることがよくわかる。しかし残念ながら、いまだに中央径間がつながってない。 若洲側のトラス桁を堺から運んでくるときに、御前崎沖から伊豆半島に至る海域で、波が下面から当たっ…

日本橋水門のリニューアル

ふと対岸から日本橋水門を見ると、なんだか様子が違う。目をこすりながら何度も見ると、ゲートが1枚しかないことに気づく。それどころか、機械室もそれを載せる桁さえも消えているのだ。 かなり狐につままれた気持ちでじっくり見てみると、工事看板に「水門…

白トラス情報求ム

外環が延伸するに伴い、京葉道路との交差部周辺でも道路の切替などの工事が進められている。それほど頻繁に通るわけではないのでいつできたのかわからないが、最近この現場で白いトラスの構造物がお目見えした。通るたびに気になっていたのだが、ようやく先…

緻密な仕事

東京港臨海大橋の中央径間トラスの架設工事を見てきた。フローティングクレーンが持ち上げているトラスの重量は約2500トン。大阪の堺で製作されて、はるばる台船に載せて曳航してきたのだそうな。これをすでに組み上げられている上部トラスに、ミリ単位の精…

高架橋脚サプライズ

昨日は高架橋脚ファンクラブ主催の高架橋脚ツアーに参加させていただいた。佳境にさしかかったさがみ縦貫道の建設現場を、外側から眺めて楽しもうという素敵な企画だ。高架橋を愛でる20人超の大人たちの遠足、天候に恵まれたことも手伝って、実に楽しかった…

恐竜の成長

昨日の東京港臨海大橋。アプローチも含め、だいぶ大きくなってきたね。ときどき様子を見に来ないと、うっかり完成してしまいそうな勢いだ。

桁の断面

海老名JCTで架設を待つ鋼箱桁。橋の上を走っているときはそれほど意識しないけど、曲線部の横断面の勾配はこんなにナナメになっている。桁の断面なんて普段はお目にかかれないから新鮮だね。

新メンバー加入

来年の供用に向けて工事が進む海老名JCT。完成すると東名高速道路と圏央道を結ぶことになる。これはかなりかっこいいジャンクションになりそうだよ。鑑賞ポイントも充実しているので、ご近所の方は要チェック。

架設の後始末

先月架設された東金JCTのその後を、用事のついでに見てきた。昼間に見ると、夜とはまた違った表情だね。これはすてきなJCTになりそうだ。クルマでのアクセスもいいし、これからもときどき様子を伺いにこなきゃ。 JCTの地面に目を転じると、あのかっこいい800…

ダンプエレベーター

絶賛施工中の圏央道本線橋である裏高尾橋の建設現場に、驚愕の光景が。なんと、大型ダンプやトレーラーを垂直に昇降させるリフトがあるのだ。深い緑色の仮設構造物、かっこいい。 ここらへんは小仏川がつくった谷地形になっていて、それに沿って旧甲州街道が…

動く彫刻

巨大なクローラークレーンは、どこを見てもいちいちかっこいい。膨大な重力を相手にするこの重機は、えも言われぬ緊張感を醸し出している。だって、これ動くんだよ、絶妙にバランスとりながら。 先日の東金ジャンクションの架設見学会で同行した大山さんが、…

東金の一夜城

東金ジャンクションDランプ橋の架設工事を見てきた。下の交通を一時的にストップし、日本最大級800t吊りのクローラークレーンを使って、闇夜に浮かび上がるやんわりとカーブした鋼箱桁を一気に架けたのだ。4層道路ミルフィーユの最上部の盛りつけは、とん…

金属の列柱

東京国際空港では現在、4つ目の滑走路であるD滑走路を、海の上で絶賛施工中だ。全体の3分の2くらいは埋め立てなんだけど、残りは桟橋になっている。なぜかというと、多摩川の河口に位置するので、その流れを邪魔しないため。海中に打設した鋼管杭に、ジャ…

宙づりの恐竜

本日富津で行われた東京港臨海大橋の浜出しを見てきた。先日架設されたトラス桁のつづき、第2幕。 いやぁ、すごいのなんのって。だって6000tの物体が宙に浮いているんだよ。しかもそれが動いているんだよ。それをかなりの至近距離から眺められるんだよ。4…

Dの広報

近日羽田空港に行く用事があるので、ついでに絶賛施工中のD滑走路を展望台から眺めようと思い立った。しかしちょっと調べてみたら、現在は車じゃないとアクセスできないことがわかった。無料送迎バスがあったはずなのに。国交省のHPには「多数の皆様にご支持…

ユニゾン

超大型起重機船三隻による三点同時吊上一括架設を、中央防波堤内側埋立地より目視確認した。 なにかの冗談みたいな、凄まじい光景だった。いちいちスケールがでかいし、あまりにもアクロバティックだし、リアリティーが全然ない。 ともかく、世紀の大架設を…

穴の底

中央雨水貯留幹線のシールドマシン発進基地である立坑。以前見学させていただいた大橋ジャンクションの立坑のほうがはるかにスケールがでかいけど、曲面で囲まれた空間の方が雰囲気があるね。なんというか、救われることのない絶望感みたいな。見学会の案内…

橋の出荷

富津で行われている東京港臨海大橋の地組みが、いよいよ佳境に入っている。6月に見に行ったときと比べると、道路が載っかる床版がすべて組まれたり、格点部の作業足場がなくなって見た目がすっきりしたり、完成に近づいていることが実感できる。 このばかで…

JCT番組

昨夜放送されたタモリ倶楽部で、あの大橋ジャンクションが取り上げられた。タモリ一行が松見坂立坑から入って、大橋シールドトンネルの中を歩くというもの。出演者のみなさまは大興奮。そりゃそうだ、とてつもない構造物なんだから。うらやましい。 やっぱり…

ドデカトラス

ゆりかもめの有明駅から見た東京港臨海大橋。いま、お台場で最も旬なのは、ガンダムよりもこっちだよね。こうやって手前の風景と対比してみると、そのばかでかさがよく伝わってくる。千葉の富津でも同じものをつくってるけど、それとはまた違う迫力がある。…

滑走路の部品

富津に東京港臨海大橋のトラス桁を見に行ったとき、羽田空港の滑走路を見つけた。コレと同じものだね。残念ながら近寄れるいい視点場はなかったけど、ちょうどフローティングクレーンが稼動していたので、わくわくしながら眺めていた。富津は東京湾岸インフ…

巨大恐竜の組立現場

お台場でとんでもないものがつくられていることは、知っていた。tamura38さんやzaikabouさんのエントリがとても参考になる。 ■東京エスカレーター「お台場の本気の港で建造中のすごい構造物」 ■日毎に敵と懶惰に戦う「レインボーブリッジを歩いてお台場へ、…

連なるふくろ

通勤途中に新規道路の工事現場がある。千葉に移住してから5年経ったが、ずっと施工中だ。いつになったら完成するんだろう。土木はとても気が長いね。 その中で一部の擁壁が完成していて、開口部が50個の土のうで土留めされている。固くてきっちりしたもの…

興奮の現場

先日報告した大橋ジャンクション見学会の模様(A/B/C)を、大山さんがデイリーポータルZの記事にしてくれた(みんなで建設中のジャンクション鑑賞)。当日の興奮がよみがえってくる、ものすごく前のめりな素晴らしいレポートなので、必ず読んでくださ…

800t

大橋ジャンクションの現場では、巨大なクローラクレーンが稼働していた。履帯の高さだけでも2mくらいある。見学会では至近からも眺めさせていただいたが、そのかっこよさに圧倒された。 この800t吊りというクラスは、日本に数機あるだけとのこと。800tという…

シュールなプレゼン

工場見学や現場見学では、まず始めに全体の概要を周知するブリーフィングが行われることが一般的だ。今回見学させていただいた大橋ジャンクションでも、当然行われた。 それが驚いたことに、すでに躯体が構築されているループの内部空間で行われたのだ。6%…

長い腕

上海の街では、いたる所でクレーンがぶんぶん動いていた。万博に向けての建設ラッシュは、とんでもないスピードで行われているようだ。最近では中国経済のバブルがはじけたなんて報道されているが、そんな風にはとても思えなかった。 それと、平気で道路の上…

時間がかかる仕事

今日はとてもうれしいメールをいただいた。以前勤めていた会社の友人から、以前関わらせてもらった橋梁の架設現場の様子を、写真付きで送ってくれたのだ。うれしくて、何度も写真を見返してしまった。ちなみにこの写真は、橋桁の断面の様子。一風変わった断…

千葉の羽田

羽田空港では現在、新たなD滑走路を沖合に建設中。その滑走路の一部は、ジャケット構造と呼ばれる方式で建設されている。もともとの意味は服のジャケットと同じで、杭に鋼製トラスの構造体をかぶせることから名付けられたんだそうな。鋼製ジャケットなんて…

運ばれる塔

1年ほど前に鹿島港にある展望台から、めったにお目にかかれないものを目撃して大興奮した。精留塔のパーツが台船で海上輸送される状況を拝むことができたのだ。 その姿は、赤い錆止めが施されていた。検査路足場を設置するのであろうブラケットがたくさん付…

竹細工

中国の建設足場には、竹が使われる。という話は、本当だ。昨年上海を訪れたとき、たくさん鑑賞してきた。さすがに巨大な新築ビルでは使っていないようだが、ちょっとした集合住宅や外壁工事など、街のあちらこちらで目にすることができる。遠目から見ると、…

フラクタル作業

ビルなどをつくる際に、建設資材を吊り上げるタワークレーンは不可欠だ。 ビルの成長とともに、どんどん高いところに移動して、大活躍する。 役目を終えたタワークレーンは、どうなるか。 彼よりも少し小さなクレーンを吊り上げて設置し、彼を解体して吊り降…

設計の意図

住宅地の中のコンクリート擁壁。 大きなスリットを組み合わせて面に表情を持たせている。上下に違いをもたせて、壁面を視覚的に分割するといった工夫がなされている。 しかし結果は、少々みっともないことになっている。外観への工夫が逆方向に作用している…

ヌード・ボックス

あまりにも唐突である。平坦地にわけのわからんコンクリートの塊が置かれているのである。その幾何学的形態は、なんとも言いようのない異様さを放っている。これは函渠、もしくは、ボックスカルバートと呼ばれる道路構造物である。この上に土が盛られ、路盤…